外国人が日本で滞在するための条件|在留資格の基礎知識【初心者向け】
日本で合法に滞在するためのカギは、①上陸許可、②在留資格、③在留期間の管理、④各種届出・許可の4本柱です。本記事では、初めての方でも全体像をつかめるように、就労可否・更新・再入国・資格外活動の基礎を申請取次の実務目線でわかりやすく解説します。
- まずは全体像:滞在の4本柱
- ビザ(査証)と在留資格の違い
- 在留資格の分類(活動資格/居住資格)
- 来日前:COEと査証(ビザ)の準備
- 入国後:在留カード・届出・就労ルール
- 就労できる?できない?(早見表)
- 在留資格の「変更」と「更新」
- 一時出国・再入国(みなし再入国許可)
- ライフイベント別チェック(転職・転学・結婚/離婚・引越し)
- 永住・帰化との違い(将来設計)
- 最終チェックリスト
- FAQ
まずは全体像:滞在の4本柱
- 上陸許可:空港で入国審査官が行う最終判断。多くのケースで査証(ビザ)が必要。
- 在留資格:日本で行える活動の種類(例:技術・人文知識・国際業務、留学、家族滞在 等)。
- 在留期間:資格ごとに定められる滞在期限。期限前に更新が必要。
- 届出・許可:住所・所属機関・配偶者関係の変更は14日以内届出。範囲外の就労は資格外活動許可が必要。
ビザ(査証)と在留資格の違い
- ビザ(査証)=入国前に在外公館が発給する「日本に入るための切符」。
- 在留資格=入国時(上陸許可時)に付与される「日本でできる活動のルール」。在留カードに資格名と在留期間が記載。
- 詳しくは:在留資格とビザの違いをやさしく解説
在留資格の分類(活動資格/居住資格)
- 活動資格:行う活動に基づく(就労・就学など)。例:高度専門職、経営・管理、企業内転勤、留学。
- 居住資格:身分・地位に基づく(就労は原則自由)。例:日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、永住者。
- 全体像:在留資格とは?ビザとの違いと29種類の全解説
来日前:COEと査証(ビザ)の準備
- 在留資格認定証明書(COE):日本側(学校・企業・本人)が入管へ申請し、条件を満たす見込みを事前確認。
- 在外公館で査証申請:COE・旅券・申請書などを提出し、査証(ビザ)を取得。
- 来日:空港で上陸審査→在留資格決定→中長期の方は在留カード交付。
入国後:在留カード・届出・就労ルール
- 在留カード:資格名・在留期間・資格外活動許可の有無等を確認。期限管理は必須。
- 14日以内届出:住所変更、所属機関(勤務先・学校)変更、配偶者に関する異動(離婚・死別)。
- 就労ルール:活動資格は資格ごとの範囲内で就労可。範囲外は資格外活動許可(一般に週28h、長期休暇は別枠)を確認。
就労できる?できない?(早見表)
在留資格 | 就労可否 | ポイント |
---|---|---|
技術・人文知識・国際業務 | 可 | 専門業務に限定。職務の適合性と報酬同等性を確認。 |
経営・管理 | 可 | 事業所・資本金/常勤2名等の実態が重要。申請時の疎明を。 |
企業内転勤 | 可 | 直前1年以上の海外勤務+専門職務。詳細 |
高度専門職 | 可 | ポイント制70点~。家族優遇あり。詳細 |
特定技能 | 可 | 分野・技能試験・日本語要件を確認。1号/2号 |
留学 | 原則不可 | 資格外活動許可で一般に週28hまで。詳細 |
家族滞在 | 原則不可 | 資格外活動許可で範囲内のアルバイト可。詳細 |
日本人の配偶者等/定住者/永住者 | 可 | 原則自由。届出・税社保の適正履行は必須。配偶者等 |
在留資格の「変更」と「更新」
- 変更(Change):活動内容が変わるとき(例:留学→就労、技人国→経営管理)。在留資格変更の流れ
- 更新(Extension):同じ資格で在留期間を延長。申請期限と注意点(通常は3か月前から申請可)。
一時出国・再入国(みなし再入国許可)
- みなし再入国許可:原則1年以内の出国は、出国時のチェックで簡易に再入国可(在留カード・有効旅券が必要)。
- 長期出国・有効期限超えの恐れがある場合は再入国許可を事前取得。
ライフイベント別チェック(転職・転学・結婚/離婚・引越し)
- 転職・部署変更:職務が資格の活動範囲内かを確認。範囲外なら資格変更を検討。
- 転学・学科変更:学業の継続性・出席率・学費支払の実態を重視(更新時に影響)。
- 結婚・離婚:配偶者資格は婚姻の実体が核心。離婚・死別は14日以内届出と今後の在留計画の再設計を。
- 引越し:住居変更届を14日以内に。
永住・帰化との違い(将来設計)
最終チェックリスト
- 来日前にCOEと査証の準備はOK?
- 入国時に在留資格名・在留期間を確認した?(在留カード)
- 住所・所属機関・配偶者の変更は14日以内に届出した?
- 就労は資格の範囲内?必要なら資格外活動許可を取得した?
- 更新は在留期限の3か月前から準備できている?
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FAQ
Q. ビザ(査証)があれば日本で働けますか? A. 働けるかどうかは在留資格で決まります。観光(短期滞在)は就労不可です。 Q. 在留カードの有効期限だけ守れば大丈夫? A. いいえ。資格の活動範囲や届出義務も守る必要があります。更新時は納税・社保の履行も確認されます。 Q. 海外に一時帰国します。手続きは? A. 原則1年以内の出国ならみなし再入国許可で再入国できます。長期出国や期限超過の恐れがある場合は、出国前に再入国許可を取得してください。