高度専門職ビザの取得条件と必要書類【2025年版】
在留資格「高度専門職」は、学歴・職歴・年収・研究実績等をポイント制で評価し、合計70点以上の方に許可される就労ビザ(HSP)です。活動区分は1号イ(高度学術研究)・1号ロ(高度専門・技術)・1号ハ(高度経営・管理)の3類型で、5年の在留期間や配偶者の就労、親の帯同など多くの優遇措置が用意されています(詳細は下記)。
- 高度専門職ビザとは(区分とポイント基準)
- 優遇措置(5年・複合活動・家族帯同・永住優遇 ほか)
- ポイント計算の仕組み(主な加点項目)
- 申請要件と実務の着眼点
- 必要書類(疎明資料の基本)
- 申請の流れ(認定/変更/更新)
- HSP2(高度専門職2号)への移行
- J-Skip(特別高度人材)との違い
- 不許可になりやすいケースと対策
- まとめと関連情報
高度専門職ビザとは(区分とポイント基準)
- 評価方式:学歴・職歴・年収・研究/受賞・日本語力などを配点し、合計70点以上でHSP1が許可対象。
- 区分:1号イ(大学・研究機関等での研究/教育)/1号ロ(企業での専門・技術)/1号ハ(経営・管理)。
- 在留期間:HSP1は一律5年(更新可)。
優遇措置(5年・複合活動・家族帯同・永住優遇 ほか)
- 在留期間5年の一律付与(更新可)。
- 複合的な活動が許容(本務+副次的業務・起業準備等の範囲)。
- 配偶者の就労:配偶者は特定活動(高度専門職配偶者)で幅広い就労が可能。
- 親の帯同:世帯年収800万円以上等の要件を満たし、7歳未満の子の養育・妊娠/出産の支援が必要な場合に認められる制度あり。
- 家事使用人の雇用:世帯年収1,000万円以上等の要件を満たす場合に帯同・雇用可。
- 永住の在留歴緩和:ポイント70点で3年、80点で1年で永住申請が可能(他の一般要件は別途必要)。
ポイント計算の仕組み(主な加点項目)
公表のポイント計算表を用いて算定します(区分ごとに項目が異なります)。代表的な加点は以下のとおり。
- 学歴:博士・修士・学士など
- 職歴(実務経験):年数に応じ加点
- 年収:予定年収レンジに応じ加点(区分別)
- 研究実績:論文・特許・受賞 等
- 日本語能力:JLPT/NAT 等のレベルに応じ加点
- 特別加算:指定大学出身や特定の外国資格・表彰 等
申請要件と実務の着眼点
- 雇用(または役員等)契約の確実性:職務内容が各区分(イ/ロ/ハ)に適合しているか。
- ポイントは申請時点の実績で算定:70点(または80点)の立証資料を用意。
- 年収の根拠:オファーレター、給与テーブル、過去の所得資料等で算定基礎を明確化。
- 研究/実績の証明:論文・特許・受賞・学会活動等のエビデンスを揃える。
必要書類(疎明資料の基本)
手続(在留資格認定/在留資格変更/在留期間更新)や区分により変わります。最新版の様式・一覧に沿って準備してください。
- ポイント計算表(申請様式)・ポイントごとの疎明資料(学位証明、職歴証明、年収根拠、論文・特許等)
- 申請書・写真・パスポート/在留カード
- 雇用契約書/辞令・職務記述書(JD)
- 会社の登記事項証明・事業内容資料 等
ポイント疎明は該当する項目のみで足ります(全項目の資料は不要)。
申請の流れ(認定/変更/更新)
- ポイント試算(70/80点の見込み)・区分の決定(イ/ロ/ハ)
- 書類収集(学位・職歴・年収・実績・会社資料)
- 申請:地方入管で認定(COE)または変更を提出
- 審査・追加資料への対応
- 許可:在留カード交付(HSP1は5年が基本)
HSP2(高度専門職2号)への移行
- 対象:HSP1で3年以上活動した方。
- メリット:在留期間が無期限、就労活動がほぼ全就労資格に拡大、家族関係の優遇(親帯同や家事使用人の雇用 等)を継続。
J-Skip(特別高度人材)との違い
- J-Skipはポイント制とは別枠の制度(2023年導入)。一定の学歴/職歴と高年収要件を満たす場合、高度専門職の在留資格で拡張された優遇を受けられます。
- HSPのポイント申請が適さない方でも、J-Skipでのアプローチが可能な場合があります。
不許可になりやすいケースと対策
- ポイント算定の誤り(重複計上・区分違い)
→ 公式の計算表・Q&Aで該当性を確認。根拠資料を明記。 - 年収根拠の弱さ(額面の裏付け不足)
→ 契約・給与テーブル・雇入れ計画・資金計画で補強。 - 職務の不適合(単純作業が中心)
→ JDで専門性・役割・成果KPIを明確化。区分の再検討も。 - 家族優遇の要件未達(年収・同居・子の年齢等)
→ 800万円/1,000万円基準、同居・就労計画などを事前に整理。
まとめと関連情報
- HSPは70点で許可対象、80点なら永住の在留歴が1年に短縮。
- 家族優遇(配偶者就労・親帯同・家事使用人)は年収や子の年齢など条件の充足が必須。
- HSP2移行で無期限・活動広範。永住はガイドラインに沿って別途審査。
- 関連:永住権を取るための条件 / 永住権申請の流れと必要条件
- 比較:技術・人文知識・国際業務(技人国) / 経営・管理
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