在留資格とビザの違いをやさしく解説【初心者向け】
「ビザって入国の許可?」「在留資格って仕事の種類?」――最初は混乱しがちです。ひと言でいえば、ビザ=入国のための切符、在留資格=日本でできる活動のルール。この記事では、図解・具体例・チェックリストではじめての方でも3分で区別できるようにまとめました。
まず結論:ビザと在留資格の違い
項目 | ビザ(査証) | 在留資格(Status of Residence) |
---|---|---|
役割 | 入国前に在外公館が発給する「日本に入るための切符」 | 入国時/在留中に付与される「日本でできる活動のルール」 |
決める人 | 日本大使館・総領事館(海外) | 出入国在留管理庁(日本) |
いつ必要? | 日本に来るとき(一部の国は短期滞在で免除あり) | 日本に入国した後、在留中ずっと関係する |
内容 | 入国審査に出す証印。 在留中の活動内容は直接は決めない | できる活動(留学・就労・家族帯同など)と在留期間を直接決める |
カード | なし(旅券に貼付/電子化) | 在留カードに資格名と期間が記載(中長期) |
用語メモ:「就労ビザ」は便宜的な呼び名で、法的には在留資格(技術・人文知識・国際業務、経営・管理、高度専門職 等)のことです。
図解:入国まで/入国後の流れ(COE・査証・在留カード)
【海外】 【日本での空港】 【在留中】 出願 → COE申請 → COE交付 → 上陸審査 → 在留資格が決定 → 在留カード (日本側で申請) +ビザ提示 (活動のルール) (中長期は交付) ↓ 査証(ビザ)取得(在外公館)
- COE(在留資格認定証明書):日本側が「この人はこの在留資格の条件を満たす見込み」と事前確認した証明。多くのケースでビザ申請時に使います。
- 査証(ビザ):COE等の資料をもとに在外公館が発給。入国審査の前提。
- 在留資格:上陸審査で最終決定。中長期の方は在留カードに資格名・期間が記載されます。
具体例で理解(観光/留学/就労)
① 観光(短期滞在)
- 目的:観光・親族訪問・商談など
- 必要なもの:短期滞在ビザ(国によっては免除)
- 在留資格:入国時は「短期滞在」が付与(就労不可)
② 留学
- 目的:大学・専門学校・日本語学校で学ぶ
- 流れ:学校から入学許可 → COE → 在外公館で留学ビザ → 入国時に在留資格「留学」
- ポイント:アルバイトは資格外活動許可が必要(一般に週28h)
③ 就労(例:技術・人文知識・国際業務)
- 目的:エンジニア・通訳・企画など専門的業務
- 流れ:雇用契約・書類準備 → COE → 就労ビザ(査証) → 入国時に在留資格「技人国」
- ポイント:在留中の転職・職務変更は、資格の活動範囲と合うか要確認
チェックリスト:今、自分が確認すべきこと
- 来日前:COEが必要? 在外公館でどの査証を取る?
- 入国時:上陸審査で付与される在留資格の名称と在留期間を確認(在留カードの記載も)
- 在留中:
- 活動が資格の範囲内か(副業・部署異動・転学は要注意)
- 更新は在留期限の3か月前から申請可
- 住所・所属機関・配偶者の異動は14日以内に届出
よくある勘違いQ&A
Q. ビザがあれば日本で働いてよい? A. いいえ。働けるかどうかは在留資格で決まります。観光(短期滞在)は就労不可です。 Q. 「就労ビザ」という在留資格名がある? A. ありません。実務では技術・人文知識・国際業務や経営・管理など複数の在留資格をまとめて「就労ビザ」と呼びます。 Q. COEがあれば入国できる? A. COEはあくまで在外公館でビザ申請に使う書類です。入国には適切な査証と、空港での上陸許可が必要です。
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- 就労系:技術・人文知識・国際業務/経営・管理/高度専門職
- 非就労系:留学/家族滞在
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目的(観光・留学・仕事・家族)を教えていただければ、必要な在留資格・ビザ・書類・スケジュールを「いま何をすべきか」から整理します。